Voice 留学体験談
ロックダウン中は寮の友達とたくさん話して、英語力が上がりました
M.Fさん
PROFILE
ご職業 | 大学生 |
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国・都市 | イギリス、ケンブリッジ |
期間 | 10週間(2020年10月) |
学校 | EC Cambridge |
参加プラン | イギリス(ケンブリッジ)英語研修 |
2020年10月にイギリス・ケンブリッジにて10週間の留学をし、その後2021年4月に再び渡英、今度はノーリッジで8週間留学予定のM.F様より、Withコロナでの留学の現状をお伺いしました。(インタビューは2021年5月末)
[toc]ケンブリッジ編
2020年10月~12月に留学をしたケンブリッジの留学記です。私がケンブリッジに行った時はロックダウンをしていなかったのですが、その後11月にロックダウンが始まりました。2ヵ月半のうち、1ヵ月間はロックダウンをしていたことになります。
ケンブリッジのコロナ対策
ケンブリッジは大学街なので、大学構内の見学が観光の一環になっているのですが、一部(大学附属のcathedral 等)を除いて原則立ち入り禁止でした。ただ、お店は普通にやっていましたので、友人とショッピングをしたり、カフェでお茶したりと楽しめました。コロナ対策としては、お店への人数制限が日本よりずっと厳しかったのが印象的です。手の消毒はしっかりとやらされます。また、こっちの保健省(NHS)のアプリでCOVID-19 のtrack and trace対策をするのですが、日本のCOCOAと違ってほぼ義務的です。レストランや観光をする時は必ずそのアプリを使ってQRコードを読み取る必要がありました。慣れればなんてことありません!
ロンドンやブライトンへ観光へ
語学学校でできた友達とロンドンやブライトンへも遊びに行きました。コロナ前だと学校が色々と旅行に連れていってくれるのですが、そういった類のアクティビティは丸ごとなくなってしまったので、自分たちで計画して車を借りたり、引率などなく電車に乗ったりしました。海外でそういうことをするのは本当に良い経験になりました。(もちろん、語学学校の先生は相談に乗ってくれました!)
ちなみに、ロンドンの大英博物館に行った時にfirst floorが丸ごと閉鎖されていたり、Victoria and Albert museumの見どころの1つであるRaphael collection が閉じているのをその場で知って崩れ落ちたのはいい思い出です(涙)。2mの間隔が取れない観光スポットは閉鎖しているところもありました。
コロナ禍での語学学校の様子
私の留学したタイミングで、生徒にとても偏りがありました。本来なら100人以上の生徒を抱える大きな語学学校だったらしいのですが、私が行った時は多くて15人ほどの生徒で2クラスでした。換気や消毒などにどれだけ気を使うかは、先生によってバラバラでしたが、最低限のソーシャルディスタンシングは行っていました。窓も換気していたので、とても寒かったです…(笑)。人数割合としては、圧倒的にラテンアメリカから来た生徒が多かった印象です。半数がスペイン語、ポルトガル語を母語とするラテン系で、アジア系も私含めて日本人や韓国人、台湾人などがいました。また、ヨーロッパから来ている生徒もアジア系と同じ割合でいましたね。
この時期に語学学校に行くというのはそれなりに勇気が必要なのかもしれませんが、留学生のほとんどが社会人でした。私(当時21)が最年少組で、上は50歳半ばまで、平均年齢は28歳くらいになるでしょうか。とにかく社会人を経験した人が多かったですね。人数が少ない分、より全員の関係が近くなって私は良かったです。自分より年上ばっかりなので可愛がってもらいました😀
11月からのロックダウン
覚えている限りだと、お店はスーパーマーケットしか空いていませんでした。雑貨店、服屋などは全て営業停止で、確かレストランやカフェは持ち帰りのみの営業だったと思います。基本的にやることがないので、毎週金土日は寮で飲み会をしていました。私を含めて生徒の半数ほどが寮住みだったので、持ち回りで部屋を使って大騒ぎの大宴会でした。私の英語力は専ら飲み会で向上していました。上記に述べたように、語学学校の生徒数が少なく特にロックダウン中はやることがないので、それぞれが国の食事を作って国のお酒を持って集まって、ずっと一緒に居た印象です。今でも彼らとは連絡を取っています。
日本帰国時の2週間の隔離
ケンブリッジからの帰国後、2週間は自主隔離が必要でした。毎日LINEで健康観察の簡単な質問表が来るので、それに答えるだけです。熱とか咳の有無とか。(ちなみに、今年の4月に一時帰国したアメリカ駐在の私の父は、毎日2回か3回、位置情報を保健所に送信して追跡されていました。位置情報を求められた時に送れないのが続くとSkypeがかかってくるそうです。)帰国に必要な書類も増えていました。より監視が厳しくなっているようです。
ノーリッジ編
2021年4月からのノーリッジ留学記です。まだ留学生活を開始して日が浅いので、到着後の10日間の隔離を中心に紹介します。
イギリス入国~寮での10日間の隔離
イギリス入国後は普通にタクシーで大学の寮まで移動しました。特にタクシー会社やハイヤーの指定はありませんでした。(日本帰国時には、滞在~ロンドンの空港まで専用のハイヤーを手配しなければいけないです。)10日間の隔離期間中は、私は大学の隔離専用に使われている寮にいました。外には出れず、食材や食器も買えないため、大学のケータリングサービスを朝晩2回使って食事は賄っていました。これは着いた次の日に大学のホームページで10日分まとめて注文しました。美味しくはないです(笑)。幸い、旅行携帯用のポットを持って言っていたので、煮沸して水は飲んでいましたが、ポットがなければ水が飲めなくて大変だったと思います。先述した通り、基本的には外に出れませんので、必要なものがあれば誰かに頼んで買ってきてもらうか、スーパーやUberEATSなどのdelivery serviceを使う必要があります。隔離の最後の3日間はエコノミークラス症候群の対策なのか、寮の前の公園のようなところに出ていくのは許されました。
いかにも美味しくなさそうなケータリングの食事です。これに、朝食用のパンやヨーグルト、あと唯一デザートだけが美味しかったです(笑)
イギリスに発つ前、日本出国72時間前以降にコロナの陰性証明を手に入れるための検査をしないと飛行機に乗せて貰えません。渡航用の陰性証明は扱っている病院と、そうでないところがあるのできちんと確認した方がいいと思います。(私は父の会社が使っているトラベルメディカルセンターという渡航に伴う予防接種などを扱うところで検査しました。)検査当日に陰性証明書が発行されて、もし陽性だったら次の日に電話がかかってくる仕組みになっています。
また、イギリスのほうでも規定があり、日本出国前に寮の住所でPCR検査キットを頼むことが求められていました。(2回分で£200くらいだったかな…覚えてませんが、日本でのPCRよりは安かったように思います。)寮に到着した時点でキットが届いていたので、2日目と8日目に検査を自分で行いました。結果は次の日にメールで届きます。また、毎日午前中に英国政府のコロナ対策室(だったと思いますがNHSかも)から電話がかかってきます。安否確認と体調の変化がないかを簡単に聞かれて終わりです。また、最初の4日間くらいは大学のstudent support centreとかNHSなど複数のところから電話がかかってきましたが、安否確認と生存確認が多い印象です。(英語でかかってくる、聞き取りにくい電話に実は毎日怯えてました。笑)
ロックダウン緩和が進み、活気が出てきたイギリス
そのようにして過ごした10日間の隔離を終え、外に出てみると…秋に行ったケンブリッジと比べ、より活気がある気がします。みんなロックダウンにも慣れてしまったらしいです。前回と違うのは、飲食店での食事が外の席でしかできないことくらいでしょうか。ですが、5/17に店内での飲食が許可されてどんどんロックダウンが緩和されていますので、これから渡航する人はより楽しめると思います。美術館や博物館なども事前予約が必要ですが、普通に空いているようです。ちなみに帰国の際は、ケンブリッジの時より更に色々と煩雑になっているようです。イギリスで陰性証明を取得する必要もあります(私はヒースロー空港で受ける予定です)。また、ワクチン接種も世界の中でも相当進んでいる国なので、7月まで留学予定の日本人の友人は、イギリスで受けられたらいいなと言っていましたね。とにかくイギリスはどんどん状況が改善しているので、渡航の手続きさえ頑張れば、いろいろと楽しめると思います!
ノーリッジ大聖堂にも行ってみました
ISS留学ライフの現地スタッフと共に、ノーリッジ大聖堂に行ってきました。聖堂の中にネコがいて、聞けば近所のネコでほぼ毎日、やってきてゴロゴロしてるそうです🐈