Voice 留学体験談
延期を繰り返し、1年越しで念願の留学を実現
杉山 万智子さん
PROFILE
ご職業 | 社会人 |
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国・都市 | マルタ、セントジュリアン |
期間 | 1週間(2021年6月) |
学校 | シュプラッハカフェ マルタ校 |
参加プラン | マルタ(セントジュリアン)英語研修寮滞在 |
2020年の春にイギリス・ケンブリッジへの留学を予定していた杉山様。しかしコロナウィルスの感染拡大に伴い、渡航ができなくなってしまい……1年越しで、今回マルタへの短期留学を実現され、貴重な体験をお話しいただきました。
[toc]初めての短期留学はマルタに決定
シェーン英会話に通って4年が経つ頃、「イギリス・ケンブリッジ短期留学ツアー」の募集を見つけました。元々イギリスに行きたい!と思っていたので、2020年5月出発のその短期留学ツアーに申込み、とても楽しみにしていたのですが…コロナウィルスの感染拡大により、ツアーは中止となりました。でも絶対にイギリスに行きたい、まずはロンドンに行ってみたい!と思っていたので、ツアーではなく個人留学でロンドンに行こうと決め、ISS留学ライフで延期の手続きをしました。ところが、コロナは一向に落ち着かず、なかなか出発の目途が立ちませんでした😢
コロナが落ち着くのを待っていてもなかなか行けない…でもイギリスは「入国後10日間の自主隔離」が必要なので、短期留学に行くのは現実的ではない…。
そんな思いを抱えていた2021年の1月頃。ISS留学ライフのInstagramでマルタの動画を紹介しているのを目にしました。綺麗な海、ヨーロッパらしい石造りの街並み…一気に心を奪われ、「イギリスにこだわらなくてもいいかもしれない」と思うようになりました。そのことを夫に相談すると、「イギリスはまた別の機会にして、いったんマルタに短期で行って“留学”というものを経験するのも良いんじゃない?行っておいでよ」と賛成してくれました。
早速、担当の比嘉さんに相談をして、マルタ留学に変更の手続きをしてもらいました。2021年3月出発のマルタを楽しみにしていましたが、結局その頃になると、マルタの語学学校の授業が全てオンラインとなってしまって断念。そして6月。語学学校の対面授業が再開され、ついに念願の留学に行けることになりました!😀
\杉山様がマルタに行くきっかけとなった/
\杉山様が通っている/
出発前の準備“いざという時ノート”がお守りに
出発前、中学英語の文法の復習・英検2級までの単語の復習・ディクテーションを中心に勉強をしました。また、自分なりの“いざという時のノート”を作って留学に持っていきました。
このノートには、色々な場面を想定して、こんな時には英語でこう言う、という英語のフレーズをたくさん書きました。英語での自己紹介や、授業で使われそうな英語の文法用語なども。このノートを作ることでも覚えられるし、書いてからは何度も見返して覚える努力をしました。
マルタではこのノートをいつも持ち歩いていました。実際にマルタでこのノートを見て話したのは1度だけだったのですが、自分のお守りのような存在で、持っているだけで心強かったです📒
いよいよ出発!羽田~イスタンブール~マルタ
■羽田空港でのPCR検査
マルタの入国に際し「マルタ到着前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明」が必要なので、羽田空港のPCRセンターで予約をしていました。検査自体は10分くらいですぐだったのですが、結果がでるのに4時間程かかりました。また、今は海外渡航者が少ないためか、羽田空港の国際線ターミナルは多くの飲食店やショップが閉まっていました。
カフェで時間を潰し、結果を待ちました。仕事終わりの夫が羽田まで見送りに来てくれ、安心しました。また、PCR検査の結果も陰性だったので、ホッとしました(笑)ちなみに、羽田空港は保安検査場を通った後はもっとお店が閉まっていて、トイレも封鎖されている箇所がありました。飲み物は自販機で買えますが、軽食などは自分で用意をしておいたほうが良さそうです!
■快適だったトルコ航空
今回、行き帰りともトルコ航空でした。マルタ行きの直行便はないので、イスタンブールで乗り継いでいきます。羽田発の飛行機の中はすいていて、3席を1人で使えるような状態でした。消灯されると、皆、椅子に横になって寝ていたくらいで、快適でした(笑)
密にならないよう工夫されている印象を受けました。他にもコロナ対策として、搭乗してすぐにマスク・消毒液などのセットが配られました。また、ブランケットなども1つずつ袋に入っていて、対策が徹底しているなと感じました。機内食はとても美味しかったです!Western StyleとJapanese Styleがあったのですが、Japaneseの方を選ぶと、うどんや豆腐がついていました。ご飯・パン・うどんと、炭水化物をコンプリートした食事でしたが(笑)、美味しかったです💕
■イスタンブールでの出会い
イスタンブールには予定より1時間半ほど早く到着しました。
乗り継ぎ地でのトランジット手続きの際、私の後ろを不安そうについてくる女の子が目に留まりました。どこに行くの?と声をかけてみると「マルタです!」と答えてくれ、目的地は同じでした。17歳の高校生の彼女は、今回初めての海外にして2ヵ月のマルタ留学を予定しているそうです。また同じく、マルタ留学に向かう大学生の女の子も混ざり、ここからのマルタまでの短い旅は3人となりました。
イスタンブールの空港は、夜中にも関わらず賑やかで、飲食店もショップもとても充実していました。ただ、次のマルタ行きのフライトのゲートが、出発30分前にならないと出ないということで…ゲートが分かった時に遠い所にいたとなると不安なので、なるべく空港の真ん中あたりをウロウロしていました。イスタンブールの空港について感じたのは、あまりコロナ禍という感じがしないことでした。皆マスクはしていますが賑わっていて、羽田とは全然違うなという印象を受けました。
イスタンブールからマルタ行きの飛行機は、先ほどとは異なり、満席でした。離陸するとすぐに機内食が出たのですが、朝食だからでしょうか?「またオムレツ!さっき食べたよ」と心の中でツッコミましたが、こっちのオムレツも美味しかったです(笑)
念願のマルタに到着!
マルタの空港には、土曜日の朝9時半頃に到着しました。
マルタの入国審査に向け、心の中で何度もシミュレーションをし準備をしていましたが、全く何もきかれませんでした…(笑)未成年だからか、17歳の彼女は色々と質問をされているようでした。入国審査を抜け、陰性証明をチェックするのはその次の場所でした。羽田空港で取得した陰性証明書ですが、ただ渡すだけでこちらもスムーズでした。
その後、スーツケースをピックアップし、到着ロビーに出ると、私の名前のボードを持ったスタッフが待っていました。イスタンブールで出会った2人とは語学学校が異なったので、お互いの健闘を祈り、ここでお別れとなりました。
こうして、私の1週間のマルタ留学が始まりました。
初日…最初のハプニング!部屋に入れない
送迎車で寮に着くと、デポジットを払い、ルームキーを貰って、受付のスタッフの方が部屋まで案内をしてくれました。メインのドアを開けると、このようなキッチン兼ダイニングがあり、共有スペースとなっています。
■いざ、スーパーへ!
荷物を置いてしばらくして、お昼を調達に行こうと思い、学校近くのスーパーに向かいました。近くといえど片道10分程度はかかるので、35℃超えのマルタ、歩いているだけで汗だくでした。
スーパーは2階建てで、広くて綺麗で種類もたくさんあったので楽しかったです!
例えば、パスタにかけるトマトソースだけでひと棚ずらり。肉や魚、総菜、それにドーナッツやケーキなどのスイーツもショーケースに入っていて、欲しいものと量を言って取ってもらうスタイルなのも新鮮でした😀
お寿司のパックや出前一丁の袋めんなど、日本っぽい食品も意外とありました。少し値段は高いですが、ラーメンや寿司、アジアンフードなど色々と手に入るので、長期滞在をしていて日本の味が恋しくなった場合には良いなと思いました。とにかく暑いのでペットボトルの水と、リプトンのアイスティーをたくさん購入しました!このリプトンは滞在中いつも飲んでましたが、めちゃくちゃ甘くて余計に喉が渇き、水と交互に飲んでいました(笑)
■炎天下の中で帰宅するも、部屋に入れない…
スーパーから戻ると、寮のメインのドアの鍵が開けられないというハプニングに見舞われました。何度かチャレンジをしたのですが一向に開かないので、受付に行ってスタッフを呼ぶと、対応してくれました。回す時にコツがいるようでとても難しかったです…。
やっと開いたと思って、今度は個室の鍵を開けようとすると、なんとこっちの鍵も開かない…!仕方なく、またスタッフを呼びに行くと、今度は別のスタッフ2人が来てくれました。ブラジル人の男性2人で、かなり格闘をしてくれたのですがなかなか開かず……私が日本人だからか、「蹴り敗れ!空手だ!」などと冗談をいいながらも(笑)、なかなか鍵が回りません。
そのうちに、油のスプレーを持ってきて、鍵穴にシューっとしたら解決しました(笑)単純に滑りが悪かったようです。なんとも海外らしい、最初のハプニングでした。
日曜日はショッピングモールへ!
翌日の日曜日はまるまる1日フリーだったので、出かけてみよう!と近くのベイストリート・ショッピングモールに行ってみることにしました。Google Mapで見る限り、片道15分くらいだったのですが、この日も本当に暑く、日差しも強いので結構きつかったです。
必死で歩いて行ったのですが、お土産を買ったりするようなところはあまりなく、とりあえず「マルタのマックを食べてみよう!」と思い、マクドナルドに行きました。普通のレジもあるのですが、大きな液晶パネルが設置してあって、そこにタッチでオーダーをし、クレジットカードで払えるシステムもありました。普通にフィレオフィッシュを頼んでみたのですが、マックの味は日本と同じでした(笑)でも飲み物のサイズが大きいですね!
夕方、部屋に戻るとシェアメイトが夕飯に誘ってくれました。シュプラッハカフェの敷地内には、レストラン(夜になるとバーになる)があり、そこで4人で食事をしました。
会話重視の楽しい授業
月曜日、いよいよ授業のスタートです!校内のレストランに集合し、オリエンテーションが行われました。新入生は20名程で、日本人は私を含めて2名でした。他の留学生は、スペインなどのヨーロッパ系の方が多かったです。学校での過ごし方や教科書の販売について説明をされ、事前に日本で受けていたクラス分けテストの結果が渡されました。
私のクラスはElementaryでした。クラスには日本人が多かったですが、授業はすごく楽しかったです!8人のクラスで、ペアを組んで「昨日なにした?」と英語で会話をしたり、ディクテーションをしたり、リスニングをしたりと、会話をする機会の多い授業でした。
私は普段、シェーン英会話に通っていることもあり、実は授業がやや易しく感じました…クラスを変えたほうが良いかとも思ったのですが、1週間の留学ですし、何より先生が良い方で楽しかったので、そのままでいいかと思っていました。一応、先生にその旨を相談してみると、先生も気づいてくれていたようでした。ただ、ボキャブラリーとグラマーは1個上のクラスでも問題ないけど、発音とリスニングはここでOKなのでクラス変えずに行きましょう!と言ってくれました。
先生は各国からの留学生の特長を熟知していて、理解していないような生徒がいると「ニホンゴデ、セツメイシテアゲテ~」と生徒同士で母国語を使うことを促してくれました。授業中は基本的に英語オンリーですが、こうやって説明が分からない時は日本語で聞いてしまったほうが頭に入るので助かりました。また、8人という大人数でしたが、全員に万遍なく話を振ってくれるので、発言をする機会はたくさんありました。
ただ、びっくりしたのは宿題が全く無かったことです。私には物足りなく感じたので、先生に「もっと勉強したい」と伝えると、喜んでプリントをくれました。そうやって自分から言っていくことは大事だなと感じました。
英語の勉強へのモチベーション
語学学校に来ている留学生は、英語が母国語ではありません。英語を学びに来ているので、レベルの違いはあれど、みんなお互いに相手の英語を一生懸命聞こうとするし、頑張って伝えようと一生懸命話します。分からなかったら、「ごめん、もう1回言って!」ということも何度もあるし、お互いにGoogle翻訳を使いながら話すこともありました。そのような生活をしているうちに、「もっと英語を話せるようになりたい!もっと意思疎通ができるようになりたい!」と思い、勉強へのモチベーションが上がりました。
マルタでの食事…量が多いけど美味しかった!
シュプラッハカフェはレストランがあるので、そこで食事を取る方が多かったです。中には3食をそのレストランで申し込んでいる方もいました。私は毎日アイスコーヒーを買いに行っていたので、レストランのスタッフに顔を覚えてもらいました♪留学生は学生証を作ってもらえるのですが、そこに名前、留学期間、申し込んでいる食事のプランなどが記載されているので、スタッフも覚えやすいようです。
お昼などは授業の合間でそんなに時間がないので、レストランで食事をする方も多かったです。食事はすごく美味しいのですが、とにかく量が多いです!パスタを頼んだ時には、多すぎて夜はお腹が全く好かないほど。また、ハンバーガーを頼んだ際にはポテトが付いてくるので、ポテト少なめで…とオーダーしたのですが、出てきたものはすごく多くてびっくりしました(笑)
寮の共用のキッチンも充実していて自炊などしている人もいたので、ある程度長い期間の留学であれば自炊するのもいいかと思います!
コロナ禍の留学&良かったこと
■語学学校のコロナ対策
語学学校のコロナ対策ですが、アルコール消毒が色々なところに設置されていたり、授業中はマスク着用を義務付けていたりしましたが、あまりコロナを意識しない生活でした。というのも6月はマルタはワクチン接種がかなり進んでいましたし、屋外でマスクをしている人もあまりいなかったです。日本ではまだまだ「コロナ禍」ですが、マルタではコロナの話題が出ることもあまりなく、ルームメイトと「もうワクチン打った?」というような話題が1度出た程度でした。そのくらいコロナを意識しない生活だったので、日本に帰ってきてからのマスク生活で再び現実に戻ったような感じでした。
■帰国前のPCR検査をしに、病院へ
日本に帰国する際、また「出国前72時間以内の検査証明書(PCR検査の陰性証明書)」が必要となるため、金曜日にマルタの病院でPCR検査を受ける必要がありました。
日本語の証明書を取れる病院を紹介してもらったのですが、微妙に授業の時間と重なっていました。私にとっては最後の授業の日だったので授業に出たく、思い切って病院にメールをして時間変更をお願いしました。英語でちゃんとしたメールを出すのは初めてだったので緊張しましたが、自分で英文を組み立てて送信し、返事が来た時はとても嬉しかったです!交渉の末、授業前の8時20分の予約に変更してもらうことができ、授業にも問題なく出席できました。
ちなみに、病院の受付のおじさんがすごく日本人慣れをしていて、英語もゆっくり分かりやすく話してくれました。「マチコサーン」と片言の日本語で呼んでくれたりと、面白かったです(笑)
コロナ禍の留学でなければ、このような経験をすることもなかったと思います。今、留学を決めた他の方もそうだと思いますが、本来であればやらなくていいことや気にしなくていいことをする必要があります。それを超えて頑張ったという経験は、コロナ禍でなければ得られなかったと思います!
こんなタイミングでの留学ではありましたが、本当に行って良かったです。マルタは素敵なところだったけれど、マルタに行ったことで、次は絶対にイギリスに行きたいという思いが強くなりました。
マルタ入国より大変!?日本への帰国
帰国もトルコ航空を利用しましたが、イスタンブールでの乗り継ぎが約12時間ありました。時間を潰すにしてもかなり長いなと思ったのですが、イスタンブール国際空港は夜中でもショップやレストランがあいていて賑やかで、とても楽しく過ごすことができました😀
ただ、日本への帰国は、マルタの入国より大変でした(笑)イスタンブール→羽田への機内で、コロナに関わる諸々の書類が配布されました。内容としては、宣誓書やアプリの案内などです。
到着後、宣誓書等の書類をきちんと書いているか、アプリをちゃんと入れているか、自主隔離期間中に送られてくるメールがちゃんと届くか、などのチェックが行われました。このメールも、携帯のキャリアメール(@docomoなど)はNGなので、Gmailなどを持っていない人はその場で作る必要があります。PCR検査も行われ、結果を待ったりもあるので、日本に到着してから解放されるまで、合計2時間くらいはかかったかと思います。
その間、事前に予約しておいた帰国者専用ハイヤーと連絡を取り、無事に羽田から帰宅することができました。その後2週間は、自宅にて自主隔離をしました。
杉山様、ISS留学ライフをご利用いただきありがとうございました!次回、イギリスへの留学もぜひサポートさせていただければと思います★