Voice 留学体験談
イギリス・マンチェスター暮らし~ 旅の記録とロックダウン生活 ~
柴田 美喜さん
PROFILE
ご職業 | 社会人 |
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国・都市 | イギリス、マンチェスター |
期間 | 96週間(2019年3月) |
学校 | NCG マンチェスター校 |
参加プラン | イギリス(マンチェスター)ワーキングホリデー |
ISS留学ライフを選んだ決め手
ISSさんに初めてお世話になったのは、今から5年前の2015年冬のことでした。当時私は大学生の頃に叶えられなかった海外長期滞在の夢が捨てきれず、大学卒業後約3年間勤めた会社を辞めてアイルランドへワーキングホリデーに行く決心をしていました。
それまでに何度か海外に出ていたものの、日本を長期間離れるのはその時が初めてで不安もあり、一人ですべての手続きを行う自信がなかったため留学エージェントに頼ることに。いくつかのエージェントの留学セミナーに参加したものの、どこもアイルランドに精通している人は少なく、カナダなど他の国を勧められました。(当時アイルランドワーホリビザは応募をすれば誰でも取得ができるほど枠が余っており、言い換えると経験者はかなり限られていたようです。)
私がどうしても「アイルランド」にこだわっていたのは、大好きなヨーロッパ諸国を効率的に周遊するためでした。英語学習や海外生活の経験に重きを置くのであれば、別に国にこだわる必要はないと思います。しかし、私の場合は譲れない理由があったため、他の国を勧められるたびに少し落ち込んでいました。(中には「アイルランドでの仕事探しはとても難航しますよ」という脅し?みたいなことも言われたり…私の語学力(TOEICの点数や英会話レベル)も確認していないのに、頭ごなしに「やめておいた方が良い」と言ってくるエージェントもあったので、だんだん自信もなくなってしまいました。笑)
そんな中、ISSの大阪支店の担当の方だけは力強く背中を押してくださり、「絶対うまくいくよ!大丈夫!」と励ましてくださったので、もうここ以外はないと即決。会社の雰囲気を作るのは結局「人」だと思います。他の会社ももしかしたら担当者が変われば対応も異なっていたのかもしれませんが、それでも一度不信感を覚えたところにお世話になりたいとは思えず、他の会社はすべてその日のうちにお断りしました。
マンチェスターの魅力と街選び
イギリスのちょうど真ん中に位置しているので、他の都市への旅行が簡単にでき、大きな空港もあるのでヨーロッパの他の国へもアクセスがしやすい便利な街です。実際、それが決め手でこの街を選びました! ただ、日本人がほとんどいないので(マンチェスターに着いて最初の3ヵ月、1 人も日本人に出会いませんでした… ! )、語学力が少し不安な方はそこは覚悟しておいた方が良いかと思います。私もあまりSpeaking は得意ではありませんが、日本人は文法とReading は得意なのでUpper Intermediate(中級)のクラスには入れました。サウジアラビアの生徒が多いのもマンチェスターの特徴の1つだと思います。ホームステイでお菓子などのお土産を持って行かれる方は、イスラム系のファミリーになるかもしれないため、原材料などはよく確認して持っていくことをおすすめします。
ホームステイ滞在
30 代夫婦、子ども2 人(5 歳・2 歳)のパキスタン出身のファミリーでした。ムスリムのご家庭だったので、1 日5 回お祈りの時間がありました。ファミリーとの間で一番話題になったことは、イギリス・パキスタン・日本の文化の違いなどでした。優しいご家庭でしたが、小さい子どももいるのであまり邪魔するのも悪いと思い、なかなか話しかけづらく、疎外感を感じることもありました。ホームステイは運やタイミングもありますが、自分次第で関係が良くも悪くもなると実感しました。マイナスなことも書いてしまいましたが、楽しかったこともたくさんありました。なにより、子どもたちがとってもかわいく、帰って来た時にいつも飛びついて来てくれたのが嬉しかったです♥平日の帰宅後はホストファミリーと晩ごはんを食べ、ファミリーの子どもたちと遊んだり、テレビを見たりして過ごしました。
学校・友達との過ごし方
クラスメートは、インド・ロシア・キプロス・ポルトガル・イタリア・フランス、日本(私1人)でした。学校のロケーションはとても良く、先生も教えることに情熱を持っている人ばかりで、充実した時間を過ごせました。授業は文法とスピーキング中心で、気付いたらディスカッションのようになっていることが多かったです。放課後は皆でランチをして(時にはそれぞれの国のご飯を作り合ったり)、天気が良い日は公園でのんびりしたり、カフェに行ってゆっくり過ごすことが多かったです。ほぼ恒例となっていたのは、帰国する友達のさよならパーティーで晩ごはん⇒寮で深夜0時くらいまでお酒を飲みながらワイワイ⇒ナイトクラブという流れでした。
アプリでの家探し
ロンドンなら日本語の求人サイトがありますが、マンチェスターの場合、情報があまりありません。家さがしに使えるアプリはいくつかありますが、個人的には「Spare Room」がおすすめです。アプリ内でショートメッセージが送れるので、スムーズに大家さんとやり取りができます。
アルバイト探し
就労時間に制限のないYMSビザ(ワーキングホリデービザ)で渡航したので、4週間の語学学校終了後は、仕事をしながら自立した生活を送りたいと思っていました。職探しはIndeedのアプリを通して行いました。書類選考の後、英語での1対1の面接(約1時間)、筆記試験(約30分)の流れで採用に。面接は日本で転職する場合とほとんど変わらない内容でした。日本語のカスタマーサポートアドバイザーとしての募集だったため、筆記試験は日本語から英語、またその逆の翻訳、語学力の確認といった感じです。部署移動をするまでは日本人は私一人で少し心細かったのですが、困ったときはいつでもサポートをしてもらえる温かい職場環境でした。このお仕事を得る前には、5日間だけでしたがレストランでのアルバイトも経験しました。
マンチェスターから日帰りで行ける街
Leeds(リーズ)
イギリス有数の学生街としても有名で、モダンだけれど歴史的な建築物もたくさんあり、街歩きがとっても楽しい魅力的な街です。
Stoke-on-Trent(ストークオントレント)
イギリス製陶磁器の一大生産地、ストーク・オン・トレント。17世紀から陶器の街として産業革命と共に発展しました。さまざまなブランドの工場があり、見どころ満載の街です。
Chester(チェスター)
絵本の中にいるような街、チェスターでアートギャラリーカフェ巡りをしました。街には中世から残る城壁があり、そこを歩いて見渡すこともできます。
まさかのロックダウン生活…
2020 年3 月23 日に首相Boris Johnson からロックダウン開始のアナウンスがあり、もうすぐ5ヵ月が経ちます。最も深刻な状況だったときは、英国内の死者が700 人を超える日々が続き、これからどうなってしまうのかとても不安でした。必要不可欠な外出、もしくは1 日1 回のエクササイズ以外は外に出ることを禁止されていた時期もあり、もちろん人と会えるような状態ではありません。今までの生活がどんなものだったのかも想像できない、そんな心境でした。6 月に入ってからようやく外で友人と再会できるようになり、7 月にはパブやショップも開き始め、ようやく日常が戻ってきた感覚に。現在第2 波を抑えるため、再規制強化がされている地域もありますが(私の住むマンチェスターも対象地域の1つです)、それでも最も悲惨な時期は乗り越えたような気がします。まだまだ油断はできませんが、制限のある生活の中でも最大限できることをして、残りのイギリス生活を有意義なものにしたいと思います。
その後…2020年7月
先日(2020 年7 月22 日)、ロックダウン開始後に初めてマンチェスターの中心地を訪れました。イギリスでは3月23日にロックダウンが始まったため、丸4ヵ月が経過したことになります。久しぶりに訪れてみると、街の様子も少し変わっていました。私の住んでいるエリアには徒歩圏内に美しい公園がたくさんあります。ロックダウン中は、食料品・医療品の買出しや通院などの必要不可欠な理由、もしくは1 日1 回のエクササイズ以外の理由では外出することができない時期もありました。ロックダウンの規制が緩和されたため、近所をお散歩してみました。(インタビューは2020 年8 月)
その後…②2020年12月
イギリス国内でもイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでそれぞれ規制が異なります。イングランドのセカンド・ロックダウン(2020/11/05 ~ 2020/12/01)終了後は、以前のローカル・ロックダウンに戻っています。私の住むマンチェスターは一番規制の厳しいTier 3のため、カフェやレストランは再開しているところもありますが、テイクアウェイのサービスのみとなっております。
本来の渡英目的は旅をすることでしたが、コロナウィルスのパンデミックが起き、2020年は結局1度もイギリスから出ていません。今はイギリスで自分が経験したこと(イギリスでの転職活動や家探しなど)、旅の記録などをアウトプットすることに力を入れています!
柴田様のブログはこちら
\イギリスでの2年間の生活を詳しく知るなら/
TO travel IS TO live 【帰りたくなる場所】が増える旅
※柴田様は2021年3月に日本に帰国されました。その際の、日本帰国レポート(変異株指定国なのでホテル隔離の様子もあり)はこちらからご覧ください!