可能性は無限

留学という新たなチャレンジ

留学という選択をするとは思っていませんでした。私は英語が大の苦手で、海外旅行ですら躊躇していたくらいです。しかし、アメリカに住んでいる姉が英語で会話をしている場面を目の当たりにし、衝撃を受けました。この年齢で留学は可能なのか、意味はあるのかなど不安はよぎりましたが、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいと思い留学を決意。家族や職場の方々は驚いておりましたが、暖かく見守ってくれたため、私の留学計画は始動しました。

英語の勉強

しかし、英語の勉強を何から始めればいいのか、どんな勉強をしたらいいのか、本当に初歩的な所からのスタート。1週間という短い留学だったため、まずは自己紹介や現地で聞かれそうな内容の英文を先生と準備。「ネタ帳」と先生は名付け、私はそのネタ帳を毎日復唱していました。その他に中学の英単語から覚え始め、単語の例文を覚え、先生の前で暗記度チェックを何度も繰り返していると、英文の傾向がつかめてきたなと思えるようになりました。覚える英文も頭に入りやすくなってくるのがわかり、英語が楽しく感じ始めたのには自分でも驚きました。こんなに何かに対して「よし、やるぞ!」と思ったことはなかったです。

現地での生活

フィリピンのセブ島にあるEVアカデミーに入校。実際に現地での生活をスタートしてみると、最初は聞き取るだけでも精一杯でした。授業数がかなり多いため、8時から18時までみっちり(最後の1時間はオプショナルコースで希望し受講)。マンツーマン授業では最初、何を問われているのかも理解できず、焦りのせいか何も英語が出てこないという状況になり、グループ授業では皆何で今笑いが起きたのかも分からないような初日を迎え、夕方にはぐったり…。初日から落ち込んでしまいましたが、オプショナルコースの先生が1日の復讐をしてくれたり、宿題をみてくれたりと、本当に支えてくれると同時に、常に励ましてくれました。ルームメイト、食堂で出会った友だちなど、常に「1人じゃないんだ!」と思える環境で過ごすことができました。勇気をもって他国の生徒に話しかけてみると、皆笑顔で受け入れてくれ、自分から行動しないと何も始まらないのだなと実感しました。私はまだまだ話せる英語レベルではなかったけれど、つたない英語でも伝えようとする姿勢があれば、相手も答えてくれるんだと思えたことが、私にとっては大きな収穫でした。

少しずつ前進!

そして、少しずつ慣れてくると、クラスメイトとも距離が縮まり、授業中でも常に冗談が飛び交うようになり、先生も一緒になり冗談を言ってくれたりするので、その時間もとても大事でした。リラックスしながら授業ができたし、何より英語を話してみようという気にさせてくれたからです。プレゼンテーションの授業は与えられた題目を自分で考え、2，3分英語で発表。文法や単語、ボキャブラリーなどすべてが足りなさすぎて本当に大変でしたが、発表できたという達成感と、自分の課題が明確になったことなど、すべてが貴重な時間でした。1週間という短い留学期間というのもあり、先生方は積極的に関わってくださり、英語を話せるような環境をたくさん作ってくれました。本当に感謝でいっぱいです。たった1週間の留学なんて意味があるのかと思う時期もありましたが、実際やってみると、やはり留学してよかったと心底思います。話の構造や思考、日本語とは違う部分をほんの少し感じとれた気がするし、何より度胸がつきました。そして、自分の課題が見えました。たかが1週間、されど1週間。最終日の夜にはナイトマーケットに行き、念願のビールで乾杯!現地に触れられた貴重な時間でした。フィリピンの方々は皆さん陽気でもっと関わってみたかったなと思いますが、次回の楽しみができたと思うことにします。この1週間は今までの人生の中で一番濃い時間だったと思います。

留学を終えて思うこと

留学を終えて、気づいたことはたくさんありました。ちょっとの勇気が行動範囲を広げ、チャンスを見出せるのだということ。それはまず英語を話してみるということ。誰も間違ったからと言って責めないし、笑いもしません。逆に教えてくれたり、会話をもっとしようとしてくれます。すべては自分次第なのだなとも思いました。又、自分の意見を皆しっかり持っていることにも驚き、もっと母国を知ったり、自分の意志・理由も考える癖をつけようとも思いました。いろんな国の方々と過ごした経験は自分自身の価値観・視野を広げてくれました。そして私は留学を経験してみて、新たな夢を持てました。‘‘幾つになっても世界中を旅して世界中の方々とたくさん会話したい’’最後に、短期留学を迷っている方がもしいるならば、私はこう言いたいです。「行く価値は大いにある!」是非、素晴らしい経験を共有しましょう!可能性は無限です!