留学中に満喫したい!イギリスのクリスマスの魅力&楽しみ方
海外のクリスマスって、日本のクリスマスよりも華やかそうで憧れますよね。日本と違って、恋人というよりは家族と過ごすのが一般的…聞いたことがあるけれど、実際どんな感じなんでしょうか?イギリスで生活をした経験のあるスタッフが、イギリスのクリスマスを語ります。この記事を読めば、イギリスのクリスマスが丸わかり!
[toc]クリスマスの過ごし方
イギリスでは、家族が集まる年に一度の大イベントです。日本のお正月に近いと言えばわかりやすいでしょうか?遠くにいる家族も集まり、食べて飲んでプレゼントを交換するお祭りといった感じです。12月に入ると「あと何日!」と準備に焦り始めるあたりも、まさに「師走」です。12月に入ると、誰に何をプレゼントするか、クリスマス当日をどこで誰と過ごすかなど、いろいろと頭が痛いことも少なくありません。海外のスキーリゾートや南の島に脱出する人たちがいるのも、日本の年末年始と同じではないでしょうか。
ただ、子どもたちにとってはサンタクロース(ファーザークリスマスと呼ばれる)が来るのは楽しみのひとつ。イヴの夜は大きな靴下を吊るし、シェリー酒やミンスパイ(ドライフルーツなどが詰まったパイ)、トナカイ用のニンジンなどをお礼として靴下の側に置いて眠り、クリスマスの朝、飛び起きてプレゼントを発見!となるわけですが、親の方も足跡を付けたり、ニンジンをかじったりという演出をすることも(笑)
クリスマスは、恵まれない子供たちや家族がいない人たちにとっては特に辛い季節なので、各種チャリティー活動もさかんになります。サンタのコスチュームで走って寄附を集めたり、ホームレス用パーティーのボランティアをしたり、イギリス人のチャリティー精神にはいつも感心させられます。さまざまな宗教や人種の人が暮らすイギリスですが、宗教を超えてみんなが共に楽しみ、支え合う、そんなイベントです。
クリスマス・ディナー
イギリスのクリスマス・ディナーはイブの夜ではなく、25日の午後に食べるのが一般的です。スパイスを加え軽く煮出した温かいモルドワインやカナッペなどに始まり、スモークサーモンなどの前菜、続いてメイン料理は七面鳥orガチョウが定番です。(七面鳥が英国のクリスマスの定番になったのはチャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』の功績ともいわれています。)ポテト、ニンジン、ブラッセル・スプラウト(芽キャベツ)などの野菜類も一緒にオーブンでローストします。これらを基本的にオーブンに入れておくだけの料理ですが、程よく火が通り、美味しそうな焦げ目がついた熱々をタイミングよくサーブするにが難しいところです。甘酸っぱいクランベリーソースは七面鳥によく合います。
クリスマス・デザート
これらの料理を家族全員で食べ、食後にはミンスパイやクリスマスプディングを食べます。ミンスパイとは、ドライフルーツやシナモンなどの香辛料を加えて焼いたパイ。クリスマスプディングとは重めのケーキです。昔は肉や果物が入った贅沢なお粥のようなものだったらしいのですが、後に増粘剤が加えられて、今のような形になったそうです。『クリスマス・キャロル』にも登場し、ヴィクトリア女王が英国王室のデザートにも採用されるなど、イギリスのクリスマスには欠かせない存在となっています。ケーキと言えば焼き菓子が多い中で、これは蒸して仕上げるのですが、元がお粥だったことに関係しているのもしれません!
クリスマス=日本のお正月のようなイメージだね♪クリスマス当日は家で過ごすけれど、11月中旬~1月上旬くらいまで屋外のクリスマスイベントも充実しているよ。その一部をご紹介!
クリスマス・マーケット
ドイツが発祥のクリスマスマーケットですが、ヨーロッパ各地にも広がり、イギリスでも12月には賑わいを見せています。ロンドンの代表的なマーケットを紹介します!
Winter Wonderland@ロンドン
ロンドンの冬の風物詩といえば、ハイドパークで行われるWinter Wonderland!大きな公園に、巨大な移動遊園地とクリスマスマーケットが出現し、きらびやかでとっても楽しいイベントとなっています☆彡観覧車やジェットコースターなどの遊具の規模には驚かされ、ドイツビールやワインを楽しんだり、クリスマス雑貨を見たりと飽きません。
Southbank Centre Winter Market@ロンドン
ロンドンを流れるテムズ川沿いのエリア、サウスバンクに出るクリスマスマーケット!ふと目線を上にあげると、ビッグベンやロンドンアイ(観覧車)が見える絶好のロケーションです。木組みのログハウスでホットワインを飲んだり、ソーセージを食べたりと楽しめます。
冬季限定のアイススケートリンク
ロンドン各地に、冬季限定でアイススケートリンクが開設されます!夜の時間でもライトアップされ、家族連れやカップルで賑わいます。日本にもたまにありますが、イギリスのスケートリンクが素敵なのは、宮殿や古くからの建造物に設置されること☆人気のスケートリンクのうち、一部を紹介いたします。
Somerset House@ロンドン
サマーセットハウスはロンドンにある大きな建造物群です。モネ、ルノワールなどの印象派絵画が人気のコートールド美術館が有名ですが、その建物の前に大きなスケートリンクが!ピンクにライトアップされ、とてもロマンチックな雰囲気です❄
Hampton Court Palace Ice Rink@ロンドン
ヘンリー8世のお気に入りだった、ハンプトンコート宮殿。春にはフラワーショーの舞台としても有名です。この宮殿の前に、大きなスケートリンクが登場!日本ではなかなか味わえない経験ですよね❄
ロンドンのイルミネーション
イベント開催地以外も、街を歩いているだけでウキウキするようなイルミネーションがたくさん。アクセスがしやすく、特に素敵なエリアを紹介します。
オックスフォードストリート
リージェンツストリート
老舗高級百貨店ハロッズ
ロンドンのクリスマスって本当に素敵…☆彡クリスマスマーケットやアイススケート、行ってみたくなったでしょう。他にもイギリス特有のクリスマス文化をチェック!
アドベント・カレンダー
日本でもけっこう有名になり、最近はとても流行っていますよね。クリスマスの日まで、12/1から24日間を数えるためのカレンダー。写真のように数字(日にち)がかかれたお菓子もあれば、毎日めくると中からお菓子が出てくる楽しいカレンダーもあります。イギリスの子どもたちに大人気ですが、大人もハマってしまいそうですよね♪
クリスマスカード交換
夏が過ぎるころには、スーパーや本屋さんの棚にクリスマスカードが出始めます。日本で買うような立派な(?)飾りはないですが、クリスマスらしいイラストがプリントされ、可愛らしいのでたくさん集めたくなります。
余談ですが、中学生や高校生の10代だとカード交換に夢中になります。学校内にA~Zの箱が設置され、カードを書いたら、相手の名前の頭文字の箱(AlexだったらAの箱、RoseだったらRの箱)に入れます。日本で言うバレンタインのようなもので、ティーンエージャーにはクリスマスカードが自分に何枚届くかが死活問題。休み時間ごとに、箱を覗きに行く生徒も多数。好きな女子から届いてないかな?と思って箱を覗いたら、1枚のカードが!!!…開くと担任の先生からだった。。。とかいう落胆っぷりは半端ないようです(笑)
クリスマス・ソング
the twelve days of christmas(クリスマスの12日間)
On the first day of Christmas, My true love sent to me~♪(クリスマスの1日目、愛しい人がくれたものは…)という歌を街中で聴くことがあるかもしれません。この「クリスマスの12日間」は、12/25のクリスマス~1/6に東方の3賢者が訪れるまでの12日間を表した、17世紀から伝わる歌だそうです。1日目に貰えるのは1羽のヤマウズラ(鳥)、2日目は2羽のキジバト(鳥)、3日目は3羽のフレンチ・ニワトリ(鳥)、4日目は4話の小鳥、5日目は5つの指輪…という歌詞になっており、ずっと鳥じゃないんかい!という感じですが、このような調子で12日目まで続きます。この曲の面白いところは、1日ずつ日を追っても必ず1日目は1羽のヤマウズラ…の部分から繰り返さないといけない&どんどん早くなるので(なぜ早くなる?)、12日目に辿りつく頃には疲れ切って倒れそうです。が、定番ソングなのでイギリスに行く方は覚えておくと良いですよ♪
ボクシングデーはショッピング三昧
ボクシングデー(Boxing Day)とはクリスマス翌日の12月26日のこと。ボクシングといってもスポーツとは関係なく、昔、クリスマスも仕事を休めなかった郵便局員に箱(Box)に入れたプレゼントを渡したことが由来だとか。今では、ボクシングデーは1年で一番安いバーゲンセールが始まる日となっています。ロンドンのOxford Streetやショッピングモールに行くと、紙袋を下げた人がわんさか。でも更に近年は、オンラインでの販売が主流になってきていて、フライングでイブから売り出すことも!
イギリスのクリスマスって本当に素敵…。ボクシングデーでセール品買いまくりたいなぁ。最後に、クリスマス時期に訪れる上で注意したほうが良いことはある?
クリスマス心得!お出かけは要注意~クリスマス当日は中華とケバブしかあいてない
スタッフが留学中、初めてのイギリスのクリスマスを迎えた年。イギリス人はクリスマスは家族と過ごす、と聞いていたものの、カップルで過ごしたり、友達と食事や飲みに行ったりする人もいるだろうと気軽に考えていました。クリスマス当日の12/25、留学生の友達と2人でウェストミンスター寺院のクリスマス礼拝を見に、ロンドン中心部に繰り出しました。礼拝後、お腹がすいたのでランチでも…と思っていたのですが、
なんと…どこのお店も閉まっている!!!
イギリス(というかヨーロッパ)は、クリスマスは本当にお休みの日なのです。日本の元旦に近いかな?と思いきや、日本の元旦ですらセールとかやってますので、イメージとしてはロックダウン状態に近いです(笑)一緒にいた友達が、「クリスチャン(キリスト教途)じゃなければ、働いてるらしい!」と留学生仲間から聞いた情報を頼りに、ロンドンの中華街に行ってみよう!となりました。
ところが!なんと地下鉄(TUBE)も動いてない…!(笑)
日本で、電車もバスも動いてない経験なんてないので驚きました。結局、クリスマス料金のタクシーに乗って中華街に行き、クリスマス料金の中華(ラーメン、友達はチャーハン)を食べました(涙)お腹は満たされたものの、来年は食料買って家にいよう…と思ったのでした。。。これを読んでも、まだ「コンビニやスーパーはやってるだろう」と思う方がいると思いますが、本当に!!!何も開いてないので要注意。
※ちなみに、ケバブ屋の屋台ならよ~~~く見かけます!クリスマスにお腹すいたらケバブもありですね。