Z-KAI Group

MENU

大学生のための大学留学イギリスの大学教育制度

イギリスの教育制度

イギリスでは5才から12才(または13才)までが初等教育、以後13才から16才までが前期中等教育、17才から18才までが後期中等教育となっています。義務教育は16才までで、16才以降は就職するか、後期中等教育に残り、高等教育への進学を目指すかを選択します。高等教育は実践的な分野を学ぶカレッジ(専門学校)と学術的な分野を学ぶ大学とに分かれます。
日本の高校はこの後期中等教育であるSixth Formといわれる学年に相当しますが、授業内容や高等教育への進学システムは日本とは大幅に異なります。イギリスではディプロマ(準学士)課程が2年間、学士課程が3年間(専攻による)で、いわゆる教養課程というものがなく、専門課程からのスタートとなります。このため、Sixth Formでの勉強は大学の教養課程のレベルで勉強する科目と進学後に志望する専攻分野で要求される科目を選択して、平均で3〜5科目の専門知識を、深く時間をかけて勉強します。
カレッジや大学への入学に際しては、全国統一試験であるAレベルという上級中等教育修了資格試験(General Certificate of Secondary Education, Advanced Level)に受からなければなりません。高校卒業資格があれば誰でも入学の資格がある日本やアメリカと違う点です。希望する専攻分野が要求するレベルでこの試験に受かっているかが入学の前提条件となります。入学合否判断は学校が独自に行うのではなく、UCAS(University and College Admissions Service)と呼ばれる共通の入学手続き機関を通じて行います。UCASのシステムを通じて、最大6コースまで共通願書を使って同時に入学申し込みを行うことが可能です。

拡大して表示

ファンデーション(予備)コースって何?

大学に入るための予備コース

イギリスのAレベルのコースを受けていない外国人にとって、イギリスの大学入学資格試験に受かることは非常に難しいとされています。このため、自国の高校卒業証明書をもつ留学希望学生に用意されたコースが「予備コース」で、Foundation Course、またはBridging Courseとも呼ばれています。大学生でも専攻が違う人など、専攻学士号コースに入るだけの基礎知識を修学していない人はこのコースに入ります。日本人は英語力と専攻する科目の基礎知識をここで1年間勉強し、コース修了後の審査を受けます。パスすると正式に学士号コースへ入学できます。願書は大学によってはUCASセンターへ出す場合と、個々の大学へ直接出願する場合とあります。UCASセンターへの出願の場合は12月までに、その他は各大学にて設定されています。ファンデーションコースは基本的には自校への進学者を対象としていますが、コース修了後他の大学へ出願することもできます。大学付属のファンデーションコースと、カレッジや語学学校が特定の大学と提携してファンデーションコースを行っている場合があります。予備コースへの入学基準は、大学により異なりますが、イギリスの大学留学の際の英語力検定試験であるIELTSテストでは4.5〜5.5が目安です。

ファンデーションコースは
この様な学校で受講できます

  • 大学/おもに、その大学への進学を希望する人が対象なので、志望校や専攻を絞り込んでいる人に向いています。入学に必要な英語力は、やや高めです。キャンパス内で授業がおこなわれ、大学の寮や施設も利用できるので、一足早くキャンパスライフを楽しむことができます。その大学に進学できるほか、他大学にも出願可能です。
  • 専門学校(カレッジ)/大学が実施している進学準備コースに比べると、入学基準はゆるやか。授業料が比較的安いのも魅力です。英語のコースも充実しているので、進学準備コースが始まる前に英語力を高めたいという人におススメです。提携先の大学への進学が保証され、そのほかの大学への出願も可能です。
  • チュートリアルカレッジ/チュートリアルカレッジ(Tutorial College)は、大学やカレッジに進学を希望する英国人の学生または留学生が、必要な資格を得るために通う進学準備校です。複数の大学やカレッジと提携していることが多く、そのいずれかに進学できます。入学後に自分の成績や興味に合わせて、進学先の学校をじっくり選べるのがメリットです。
  • 語学学校/語学学校のなかには、大学進学準備コースを提供しているところがあります。チュートリアルカレッジと同様に、複数の大学と提携していることが多いので、進学先の大学や専攻分野を決めかねている人に適しています。また、まず通常の英語コースを受講し、英語力を高めてから進学準備コースに進むという方法も可能です。

イギリスへの留学システム

拡大して表示

Useful Info.留学お役立ち情報

留学お役立ち情報をもっと見る