社会人のための大学留学オーストラリアの
大学教育制度
オーストラリアの大学
オーストラリアには現在41校の大学があり、そのうち37校が公立です。大学では主にセメスター制が採用され、2月入学が基本です。学士号取得までの期間はたいてい3年間です。オーストラリアの教育レベルは非常に高く、高校生は在学中に日本の大学でいう一般教養科目を修了してしまいます。基本的に大学は1年次から専門分野の科目しかありません。
大学入学にはある程度の専門知識が要求されます。日本の高校卒業後、直接大学に入学するのは難しいといえます。留学生にとっては、TAFEで1〜2年勉強して大学へ編入するか大学で設けられているファンデーションコース(約1年)を受講して大学へ進学する方法がおすすめです。
ファンデーションコース
(Foundation Course)
オーストラリアの場合、日本の大学の一般教養にあたる科目が、すでにYear 11・12で履修されているため、大学の1年からすぐに専門課程の科目となります。ファンデーションコースは人文系、理科系、商業系に分かれ、希望分野にあわせて選ぶことができ留学生が大学進学後もスムーズに学習を進められるよう、基本的な専攻分野知識や英語力やカレッジスキルを学ぶコースです。大学付属のファンデーションコースでは、関連のない他の大学への入学保証はないものの、一定の成績を修めることにより、付属の大学に進学が保証される場合もあります。
TAFE(Technical and Further Education)とは?
オーストラリアの職業訓練校で、職業に役立つ技術や専門知識を学ぶ教育機関です。各コースやプログラムは政府の認定を受けています。多くのビジネスマンが専門分野のスキルアップをするために、再度勉強しています。数週間から特定の技術(アートデザイン、コンピューター、航空、料理等)を修得できるCertificateコースや学士号に次ぐ資格として適用するDiplomaコースやAdvanced Diplomaコース、中には大学と同等のBachelorコースまで併設しているTAFEもあります。Diplomaコース以上を修了すると大学への編入も可能となり、成績によっては、大学での単位の免除もあります。
オーストラリアの教育制度
オーストラリアでは、各州に教育を担当する行政機関(日本でいう文部科学省に当たるもの)があり、各州によって制度が違います。多くの州では、初等教育(Elementary School:Year 6まで)から中等教育前期(Junior Secondary School:Year 10まで)を義務教育としています。この中等教育前期を修了すると TAFE(州立の職業訓練的色彩の強い専門学校)や大学(University)進学を目指してSenior Secondary SchoolのYear 11へ進みます。中等教育後期を修了し高等教育へと進みます。
オーストラリアの学期制
セメスター制 | |
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1月 | Summer Vacation(夏休み) |
2月 | Semester1 |
3月 | |
4月 | |
5月 | |
6月 | Winter Vacation(冬休み) |
7月 | Semester2 |
8月 | |
9月 | |
10月 | |
11月 | |
12月 | Summer Vacation(夏休み) |
オーストラリアへの留学システム
入学要件
ファンデーションコースに入学するには、基本的に英語力と成績(通常5段階評価で平均3以上)、および高校卒業資格(または12年間の就学経験)が必要ですが、コースによっては高校の2学年を修了した学生を受け入れる場合もあります。
必要な英語力の目安は、一般的にIELTSで5.5以上、またはTOEFL iBT®で70点以上となっています。英語力が基準に満たない学生に対するフォロー態勢も万全で各大学や提携教育機関では「進学準備英語コース」など必要な英語力を身につけるための英語コースが用意されています。
期間と費用
ファンデーションコース期間は通常1年ですが、学力や専門分野により1年未満、1年以上になる場合もあります。一般的には、1月、7月の開始になりますが、大学や運営する機関によっては、4月、10月の開始を認めてくれる所もあります。
学費は、コース、教育機関によっても異なりますが、年間A$10,000〜A$22,000が目安となります。