高校生のための大学留学アメリカの大学教育制度

高校から大学へ

高校修了は日本と同じ18才となります。小学校から高校はGrade1〜12と呼ばれ、大学へ進学したい生徒は、Grade12（日本でいう高校3年生）の時に、SAT®（Scholastic Assessment Test）という統一学力試験を受け、その結果と高校の成績の平均値であるGPA（Grade Point Average）やエッセイなどを希望大学に提出して出願をします。留学生には、この他にTOEFL®やIELTS®のスコア提出が求められます。

4年制大学、2年制大学

アメリカには約4700の大学があり、4年制と2年制に分けられています。大学数が多い分、学べる科目も豊富にあります。アメリカの大学には1年を2学期（春・秋）に分けるセメスター制と4学期（1〜4学期）に分けるクォーター制があります。学生は年度を気にせずに学期ごとの入学が可能です。学期毎に単位を取得できるため、個人のペースに合わせて学ぶことができ、卒業必要年数も必ずしも4年間のみではありません。国籍や年齢にとらわれずに学びたいという人には、誰にでも学ぶ場を与えてくれるのがアメリカの短大・大学の魅力です。

4年制大学

アメリカには公立・私立を合わせて約3000の4年制大学があります。4年制大学においては、大学入学時に専攻を決める必要はありません。在学中の専攻の変更も比較的簡単で、学期毎に単位が取得できるので、他大学への編入などもフレキシブルに行われています。また同時に2つの専攻（メジャー）を学ぶダブルメジャーや、副専攻（マイナー）を勉強するシステムも整っています。アメリカの4年制大学には大きく分けて2つの種類があります。1つ目はいわゆるUniversityと呼ばれる総合大学です。Universityの場合、学生は1・2年生で教養課程を学び、3年生から専門課程の授業を取ります。2つ目のLiberal Arts Collegeは、総合大学とは違い、4年間で人文科学・自然科学・芸術などの一般教養を幅広く学んでいきます。

2年制大学コミュニティーカレッジ
（Community College）

アメリカにある2年制大学はCommunity Collegeと呼ばれ、全米に約1700校あります。Community Collegeには以下の2つの種類があります。

大学進学コース

4年制大学への編入を目的として、一般教養の授業を中心に学ぶコース。

職業訓練コース

地域の産業を反映して、卒業後の就職のために専門的技術を身につけるコース。日本で言う2年制の専門学校。

Community Collegeを卒業して准学士の学位を取得してから、4年制大学の3年次へ編入する方法は、英語力が足りないという人や高校の成績が4年制大学入学に足りない人におすすめです。