高校留学体験者インタビュー vol.1(カナダ・メープルリッジ・1年留学)
カナダの高校に10ヵ月間の留学をされた中野美音さんにお話しを伺いました。英語の勉強やホストファミリーのこと、お小遣いや現地の授業内容まで細かく留学生活についてお話しくださったので、これから高校留学をご検討の方は参考にしてみてください!カナダの高校生活のことがよく分かりますよ♪
[toc]プロフィール
中野美音です!2018年8月から10ヵ月間、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるメープルリッジ学区の高校に留学をしました。ISSの大阪支店にお世話になりました。現在、大学1年生です。
大阪支店の井上真理です。美音ちゃんの留学の担当をさせてもらいました!今日は留学生活のこと色々と聞かせてくださいね♪
留学のきっかけ
将来は海外で働きたいと思っていたんですけど、働く時に初めて海外で暮らすのはリスクがあるので、留学をしたいと思いました。両親は最初はすごく心配だったみたいで、反対されました(笑)
※中野美音さんの保護者様の感想文はこちらからご覧いただけます
出発前の不安や準備について
行く前は、自分の英語力でついていけるのか?ということが不安でした。不安をぬぐうために、授業などで習った文法&単語は絶対に覚えておくようにしました。それから洋楽はよく聞いて、耳を馴らすようにしていました!ISSの英語講座にも通っていました。
英語の準備は役に立ちましたか?
やってなかったら現地でもっともっと大変だったと思います!単語帳、100周くらいやれば良かったなと思うほどでした(笑)
ホームシックやカルチャーショック
ホームシックにはならなかったです!10ヵ月間の留学って毎日あっという間で、日本の家に帰りたいと思う暇がなかったです(笑)カルチャーショックというほどではないですが、提出物などが先生から返ってきたときに、現地の方の英語の書き方が独特で全然読めない!ということがありました(笑)
友達づくり
カナダは留学生や移民が多く、アジア人がいても全然珍しくないので、なかなか興味を持ってもらえないです。自分から積極的に話しかけることがすごく大切でした!スイス、タイからの留学生の子と特に仲が良く、今でもInstagramなどで繋がってます♪
友達との思い出は…大きな出来事ではないけれど、週2日くらい放課後にカフェやマクドナルドに行ってお喋りした時間が一番楽しかったです!
友達との関わりで大変だったことはありましたか?
ネイティブの子と話すのはなかなか大変でした!相手がネイティブだと思うと少し緊張してしまうし、喋っているスピードも速くて。普通に話せるようになるにはもう少し時間が必要だなと思いました。
ガリバルディ高校
私が通ったメープルリッジ学区のガリバルディ高校(Garibaldi Secondary School) は、留学生が多く日本人も多めでした。留学生同士だと話題があるので友達になりやすく、留学生とたくさん話せる環境なのが良かったです。
1クラスの人数は、20人くらいでした。留学生の国籍は日本人の他、韓国、中国、スペインなどが多かったです。韓国人の留学生は特別プログラムがあり、韓国人同士で固まっていてあまり触れ合うことがなかったのですが、スペイン、スイス、タイからの留学生と仲良くなりました。
1日のスケジュール
1日のスケジュールは以下のような感じで、放課後に「図書館で勉強パターン」と「友達と遊ぶパターン」の2通りでした。割合としては、大体半々くらいでした。
時間割
時間割は以下のような感じでした。時間割自体は、留学生なので既に決まっていました。英語の授業はネイティブの学生と一緒の授業と、留学生用のと2パターンありました。留学生担当の英語は勉強のサポートをしてくれたり、相談に乗ってくれることもありました。放課後は補講という形のはありませんでしたが、放課後でも質問に行くと先生が答えてくれました。
授業科目の詳細
美術 Art Foundation
日本の美術の授業とほぼ同じで、好きな風景の写真を選び、絵の具で絵を描きました。
生物 Biology
日本の理科とは少し異なって、1つのテーマを突き詰めていく授業でした。例えば、軟体生物の構造とかテーマがありました。
音楽 Chorus Music
歌を歌う授業でした。私はピアノの伴奏する役割でした。日本と違って面白いのは、先生が伴奏をするのではなく、廊下に「ピアノ伴奏者募集」というチラシが貼ってありました(笑)1回目の授業で譜面を渡されて、2回目の授業で弾けるようにしておく必要があって大変でした。
ピアノの練習はどうしてたんですか?
放課後、学校のピアノで練習をしていました!
英語 English(ネイティブも一緒のクラス)
日本でいう国語みたいな授業でした。英語で、古典や小説を読むのですが、単語の意味を調べながら読んでいくので結構大変でした。ネイティブでも苦労していました。先生のくせが強く(笑)、できないのはあなたが質問しないからでしょ!という厳しさもありましたが、質問をしに行くと優しかったです♪1クラス20名のうち日本人5名だったのですが、途中で2名が脱落していました(笑)
英語 English(留学生向け)
ネイティブが一緒の英語と異なり、簡単な小説を読んだり、クロスワードを解いたりと楽しかったです!
数学 Math
レベルは易しめでした!小学生の算数レベルじゃない?というものから、高校レベルまで幅広かったです(笑)
社会 Social Studies
主に、第二次世界大戦のことを学習しました。先生がスピリチュアルな感じで、カナダの逸話みたいなものを勉強したり…これ社会なんや⁉みたいな感じの授業でもありました。
フランス語 French
大学の第二外国語みたいな感じで、単語を1から学んでいく授業です。このコマは本当は体育を取っていたんですけど、先生独自のゲームのルールがよく分からず大変だったのでフランス語に変えました(笑)時間割の変更はOKでした!
現地での英語の勉強法
Netflixで何度も何度も『13の理由』という学園ものの映画を観ました!字幕あり、字幕なしで見たりして工夫しました。ずっと観ていると、日本で習った単語では出てこないような日常で使うフレーズが出てきたり…それを知った後に、学校生活でそのフレーズを聴くと感動しました!(笑)
「1年留学」と「卒業目的留学」何が違う!?
卒業目的の子は、やっぱり進級・卒業のために単位をしっかりとらないといけないので大変そうでした。1年留学の場合は、単位を落としてしまっても問題はないのですが、私の場合は日本の高校に戻る時に元の学年に戻るための取り決めがあったので、頑張って単位を取りました!
放課後の過ごし方
部活動
私は中学校の時にやっていたバレーボール部に入りました。部活といっても、日本の部活と比べたらすごくゆるくて、活動も週1~2日くらいです。練習自体で、他の学校に行ったりもしました。部員は全部で15人だったのですが、日本人は私だけ。ブラジルからの留学生で、母国ではプロのteenのチームに入っていてすっごく強い子がいました!いました!それ以外の子はそうでもないんですけど(笑)
部活ではないのですが、バンクーバーでの演劇のサマーキャンプに行きました!前から演劇に興味があったので挑戦してみたくて。年下の子が多くて、全員で10名くらいで発声練習したり、楽しかったです☆
学校行事
メープルリッジ登校の初日には、留学生歓迎会と親睦を深められるようなイベントがありました。
留学生歓迎会
ガリバルディ高校だけでなく、メープルリッジ学区の留学生が集まりました。
バーベキュー&カヌー
歓迎会の後は移動して、バーベキュー&カヌーをしました。カナダに行って、初めて同世代の留学生と話す日だったのですごく印象的な一日でした。これからの留学生活はどうなるんだろうとか不安いっぱいでしたが、同じガリバルディ高校に行く予定のスペイン人の女の子に話しかけ、ずっと一緒にいました。留学生活では最後まで仲が良かったです。
フィールドトリップ
私は音楽の授業を選択していたので、音楽のフィールドトリップに行きました。冬に山の中に1泊で行って、歌を歌ったり、太鼓の講師が来てバケツの裏で太鼓を叩いたり(笑)、雪の降る中でビデオを撮ったりと楽しかったです。雪積もってて新鮮だったので、写真を撮りました!
海外から帰ってきた方としては珍しく、ほとんど写真がないという美音さんが、唯一送ってくれた2枚のうちの1枚ですね(笑)
それ以外の写真は友達からかき集めました(笑)
お金について
交通費
交通費は、家~学校までの1週間乗り放題定期券で1500円くらいでした。ただ、お金がかかるのでほとんど徒歩(30分くらい)で学校に行ってました。
食費
ホストファミリーが毎日3食用意してくれるので、食費はほぼ使ってないです!
教材費
私が通ったガリバルディ高校は、教科書の購入はほとんどありませんでした。教科書が必要な場合でもレンタルだったので、教材費はほとんどかかっていないです。現地でノートとかバインダーを購入したくらいです。
お小遣い
最初に10万円くらいを持っていったのですが、一瞬でなくなりました(笑)その後は、月6,000円~10,000円くらいを親に送ってもらっていました。
ホームステイについて
家族構成
フィリピン系のホストファミリーで、家族構成はお父さん・お母さん・3人のお子さんでした。同じホストファミリー宅に、韓国人のルームメイトもいましたが、私が出会った韓国の方だけがそうなのか…韓国の方は韓国の人たち同士で固まる傾向があり、ホームステイでもほとんど関わりはなかったです。学校までは徒歩30分くらいでした。
食事
朝食はシリアルで、勝手に食べて良いよという感じでした。昼食は用意してくれたものを持っていってました。夕食は、フィリピン系の家庭だったのでご飯が主食で、おかずはお肉でした。あまり野菜の出ない家庭でした(笑)食事は美味しかったです!
ホームステイでの生活はどうでしたか?
すごく気さくなファミリーで、「元々家族だったかな!?」と思うほど気楽に過ごせました。家にはベビーシッターさんもいて、その方とも仲良くなって遊びに行ったりもしました♪私の誕生日に、ホストファミリーみんなでハンバーガー店に行ったときの写真もあります。
帰国後
残りの高校生活と大学受験
日本の高校3年生に戻ると、勉強は結構大変でした。元々、数学理科が苦手なのに1年分の授業を受けていないので、毎日のように塾に行って頑張りましたセンター試験7教科にチャレンジし、無事に滋賀大学に入りました◎大学生活は自由で、のんびり気楽に過ごせています!
留学前後の自分の変化
高校の時は自分は英語ができるほうだと思っていたけど、カナダに行って自分の英語力を世界基準でとらえるようになりました。日本人の中ではできるほう…ととらえていたけど、井の中の蛙だったなあと…。
出発前に準備すべきことBEST5
約1年間の高校留学を終えた美音さんが、出発前に準備すべきことBEST5を教えてくれました!
👑5位 ホストファミリーなどに、事前に現地のことを聞いておくこと
ホストファミリーや現地の学校のスタッフの方と連絡が取れるようであれば、出発前に服装や気候を聞いておくと良いです!
👑4位 ネイティブと1対1で喋る機会をつくる(オンラインでも可)
ネイティブの方と話すことを経験しておくのが良いと思います。ネイティブを前にすると圧倒されてしまうから、速さに慣れておくのをおすすめします!
👑3位 自己紹介を英語で練習する
留学生活では初めて会う人ばかりなので、自己紹介をする機会がすごく多いです。分かりやすく、自分を覚えてもらえるような英語の自己紹介を考えて、練習をしておくと良いです。
👑2位 話題作り
ネイティブの人と話す時に、喋る話題がなくて困ったことがありました。共通のクラスメイトもいなかったりで、何を喋れば良いか分からなかったので、楽しく話せる話題を用意しておくことが大事だと思います☆
👑1位 英語の勉強
最初にも伝えましたが、英語の勉強はやればやるほど良いです!やりすぎということはないので、単語やフレーズ、会話など練習しておくと◎ISSの英語講座を利用するのも良いですよ!
ちなみに、ホームステイ先に持っていって喜ばれたお土産は文房具でした!日本の文房具は安くて性能が良く、現地のは高くてもそんなに…だったので、自分でも使えるし、持っていくことをおすすめします♪
美音さん、高校留学体験談をお話しいただき、ありがとうございました!素晴らしい経験をされた美音さんの今後が楽しみです♪いつでも大阪支店に遊びに来てくださいね。
保護者様(お母様)インタビュー
留学を決めたきっかけ
中学生の時から留学したいと言っていたので、1ヵ月近い海外研修がある希望の高校に入学し、まずはそれに参加すればいいのではと話しておりました。ですが、高校2年生になった頃から、本人から「どうせ留学するなら1年間行く方が得る物は大きいのでそうしたい」と言い出しました。
確かにそうかもしれないけれど、「いきなり1年近くも?それも大学受験前の1年間も?」と親としてはすんなり了承は出来ず、ギリギリまで平行線のままでおりました。しかし、行くのであれば今、と娘の意思は変わらず、私も本人の意思を尊重しようと思い直し、色々な会社を比較検討した結果、ISSさんのお世話になることにした次第です。
留学中に心配だったこと
やはり一番の心配は、女の子であることもあり、ホームステイ先のご家族がどういった家族構成か、自宅はどういうお家かということです。どのようなご家族かによって留学生活が左右されると思っておりましたので、ある程度の希望は出しましたが決まるまでは不安でした。ですが、ISSさんの方で良さそうなお家を探して下さり、とりあえず安心して送り出すことができました。海外に行くのは初めてではありませんが、一人旅は初めてでしかも海外、本当に大丈夫かと心配がつきませんでしたが、出発から到着後までの行程やアドバイスなど事細かに指示して下さっていたので、なんとか無事に到着できたようです。
帰国後の変化
留学する前に日本ですべきこと、できることは沢山あるよとアドバイスしていたのですが、真剣に受けとめているように見えないまま出発しました。ですが、帰国後に「お母さんが言っていた意味がよくわかった」とポツリと言うことがありました。日本の高校では英語がよくできる方だったらしく、それである程度はなんとかなると思っていたのが甘かったとつくづく思うほど、色々しんどい思いをしたのだと思います。
最初の2~3ヵ月は、離れていても本人が辛そうだと感じたことが何度かありましたので、メールや電話で出来る限り元気づけたりアドバイスしたりもしました。しかし徐々にそれも少なくなり、単位も落とすことなく帰国することができました。
この一年近くの間の人との出会い、色々な経験、自分を見つめ直し努力することによって何段もステップアップしたと思います。この1年があったから、帰国後の大学受験も無事乗り越えることが出来たと思っています。