留学期間は長ければ長いほどいいの?
留学を決めるにあたり、皆さん一度は悩むのが留学の期間だと思います。 今は留学経験者も周りに多く、お友達や周りの先輩方に話を聞けば聞くほどどうしたらよいかわからなくなる方もいらっしゃるかと思います。長くいった方がいいよという人もいるけれど、短くても大丈夫だよという方もいて、様々かと思います。学校やお仕事、ご家庭のご都合などにより本当は長く行きたいけれども長期がなかなか難しいという方も多くいらっしゃると思います。
1年で英語は話せるようになりますか?
3ヵ月か半年であれば、英語力に差がつきますか?
答えはどちらも「いいえ」です。
目標や目的が大事
一般的には長く滞在している方が英語に触れる時間が多くなるはずなので、現地生活が長ければ長いほど英語力の向上はもちろんの事、より現地の生活に溶け込み、経験できることも増えるはずです。ただそのためにはしっかりとご自身の目標や目的を持った上で渡航することがとても大事になってきます。
せっかくの長期滞在なのに周りの環境に流されてしまい、ついつい日本人のお友達と四六時中一緒に過ごしたりすると、留学をしているのに英語の環境から離れてしまうことになります。そうなると帰国後に自分の留学を振り返った時に「楽しかった」だけで終わることもでてきます。 出発前に思い描いていたような英語力の向上も難しいかもしれません。
1年の高校留学をしたけれど…
Aさんは高校2年生の時に、ニュージーランドの高校に1年間通いました。高校留学は現地の学校に通い、現地の生徒と一緒に過ごすため、日本人の多い環境から離れ英語の環境に身をおくことができると人気のプログラムです。
入学した頃は英語ばかりの生活に戸惑いながらも新しい友達や言葉に慣れようと必死で頑張り、半年経った頃には友達の言っていることも理解できるようになってきました。
しかしある程度理解できるようになったところで満足してしまい、学校生活では留学生クラスの日本人やアジアの子とばかりいるようになり、ホームステイの家でも部屋の中でひとりで好きなゲームや動画を見て生活する日が続き、入学当初に描いていたような語学力の向上には至りませんでした。
また帰国後は英語を全く使わない生活になると、1年間で覚えた単語も1ヵ月で半分忘れてしまったようです。
Aさんのように長期留学の場合、ちょっと慣れたところで更に英語力を向上させるには「IELTSで〇点とる」「現地の友達を〇人作る」といった具体的な目標を立てないと、楽な方に流されてしまいがちです。1年もあるからいれば英語力はあがる。ではなく1年しかないと思ってしっかり目標を立ててその目標に向かって努力をすることが大切です。
日本語を遮断した1ヵ月
Bさんは英語力を上げたいという一心で留学を決意しました。ただ費用や仕事の都合で行ける期間は1ヵ月。そこでその1ヵ月でより成果を出すために次のことを決めて留学生活を送りました。
・語学学校では日本人とは話さない
・日本人以外の友人をつくる
・日本語表示の携帯を一切見ない
・日本にいる友人とも連絡をとらない
上記のように日本語を一切遮断した結果、自分でも驚くほどに英語力があがったそうです。また帰国後は出発前にも通っていたISSの英語講座を利用し、英語力の維持に努めているそうです。もちろん留学生活の中では日本人がいることで良いこともあります。(「日本人の少ない語学学校が良い?」にてご紹介しています。)しかしBさんのように留学の目的を「短期間で英語力を上げる」とした場合、この策もアリなのではないでしょうか。
期間ではなく「何をしてきたか」がとても大事
以上極端な例ではありましたが、3ヵ月でも半年でも1年間でも、自分次第で英語力の向上も大きく変わってきます。目標や目的をしっかり持ちそれを達成するために、今何をすべきかしっかり考えることによって現地での自分の行動も変えられます。そして留学は渡航してからではなく、留学を決めたその日から皆さんの留学ライフは始まっています。
出発前に英語を毎日少しでもいいので勉強しておくことや参考までに英語の試験を受けてみるのもよいかと思います。出発前に試験のスコアが分かれば、留学中の目標もたてやすいかもしれません。毎日の積み重ねが皆さんの今後を大きく変えてくれるはずです。今日から何かまずははじめてみてください。