71歳で体験した、夢のようなニュージーランド留学

再度語学留学を決意

64歳で定年退職した後にパートタイムなどの仕事をしていましたが、67歳で完全に仕事を辞めて趣味で英会話の学習を始めました。スカイプでフィリピンの個人教師とオンライン英会話を1年間続けた後、フィリピンへ4ヵ月間留学しました。帰国後は趣味の英会話を実践に生かすためにボランティアガイド協会に加入し、外国人観光客に対して名古屋城などのガイドを始めました。しかし自分の英語力に納得できないまま2年が過ぎてしまい、そこでもう一度行きたいと思っていたニュージーランドへの語学留学を決意しました。

ロトルアとアットホームな学校

私は閑静な場所への留学を希望していたので、ロトルアへ行くことを決めました。期待通り大変綺麗な街で、学校は生徒数は80～100人程度で、全ての先生や生徒はとてもフレンドリーでした。年齢差を全く感じることもなく、授業や英会話を楽しむことができました。いつの間にか日本語を全く使わない生活に慣れていきました。私にとっての最大の思い出は、”English Speaker of Month”に選ばれて表彰されたことです。今でも信じられない出来事でした。

親切なファミリーとの交流

ホストファザーは息子が経営するレストランをサポートする仕事をしながら、テーブルクロスなどのランドリーを担当していました。ホストマザーは昼間は国立病院に勤務していて、その後はレストランで働くとても多忙な人でした。なるべくマザーの負担を軽減しようと考え、自分の衣類の洗濯や部屋の掃除と、食後の皿の片付けは私の役割とするように決めました。また休日には庭や家庭菜園の草取りや手入れなども率先して手伝うようにしました。週末にはマザーの趣味のウォーキングに誘われて、近くの湖や森林に行き楽しむことができました。ウォーキングの後は決まって息子のレストランに立ち寄り、ビールやワインを飲みながら常連客と雑談することも楽しみの1つでした。キウイ訛りの英語は最初とても早口で理解に苦しみましたが、次第に耳が慣れていき良い訓練になっていたと思います。

一生忘れられない貴重な体験

ニュージーランドは日本の文化と違い、親戚や友人の家族との交流を大切にしており、私も何度も友人宅のバーベキューディナーへ招待されました。3ヵ月間のホームステイで体験したことは、全てがまるで夢のような思い出になりました。ホームステイは一期一会の体験であることを実感し、ファミリーから受けた恩に対しては誠意をもって対応すると心に決めました。学校の授業で強く感じたことは、理解力の速さと記憶力の点で20代の若い生徒さんには太刀打ちできないと思ったことです。でも私はそのことを認めつつ落胆することなく、授業や英会話を楽しむことを目的として積極的に取り組みました。おかげで一生忘れることのない貴重な体験ができました。色々お世話していただいたISSに心から感謝いたします。